人物点描 モットー 誠実にやること 稚内港湾施設 佐々木社長
稚内港湾施設㈱の新社長に就任した佐々木正人氏(75)は、稚内プレス紙の取材に答え「会社をちょっとでも良くし維持できればいい」と、大言壮語せず謙虚に抱負を語った。
佐々木社長は函館ラサール高から武蔵工業大学に入り卒業後、他の民間会社を経て昭和51年、同社に入った。
最初の仕事は百年記念塔の現場監督で当時坂本建設の渋谷正敏さん(のちに市議)らと務め、その後、猿払漁協の冷蔵庫とさけますふ化場、宗谷中などの屋体、利尻、礼文、奥尻など離島の施設の構造設計を手掛け「港湾施設に佐々木あり」との評価が広がった。
旧ソ連の200㌋(昭和52年)以降は赤字続きで第二次減船(62年)を経て沖底船ばかりでなくサハリンプロジェクトに進出し光明を見出し、ロシア漁船のカニ輸入景気によりロ船舶の整備も行い、稚内にある他の団体がロシアとの関係を深化させる中、風無成一前社長の「ロシアには深入りせず船の整備するに当たっては稚内で行うこと」などとの方針が功を奏し業績を伸ばしてきた。
この間、「誠実に仕事をすれば顧客は増えるもの」との信念があったと言う。
趣味はゴルフとジャズを聴くこと。先日あった坂田明さんのライブに臨場した。