基幹産業、医療など説明 立憲民主党政策懇談会

 立憲民主党北海道第12区総支部の宗谷地区政策懇談会が27日、文化センターで開かれ、川原田代表、勝部参議らが管内7市町村と地域課題を共有した。
 稚内市との懇談には工藤市長ら関係者20人が出席。市長が川原田代表に基幹産業の振興再生可能、エネルギーの導入推進、空港・港湾・鉄道・道路の交通インフラ整備地域医療体制の充実などの要望書を提出した。
 冒頭、川原田代表は「人口減少や人手不足の課題の具体的な解決の糸口は未だ見えない。地域のことを皆で共有し取り組んでいくことが必要で、意見交換させて頂きたい」、勝部参議は「地域の課題をしっかり把握させて頂きたい。継続的な課題がたくさんある中場合によっては与党とも力を合わせ、立憲民主党として声を上げていきたい」などと挨拶した。
 工藤市長からは、水産業ではALPS処理水の海洋放出により魚類の単価が大幅下落したものの、国内消費拡大や脱中国の動きの活発化により正常を取り戻そうとしているが、根本的な解決に至っていないこと▽酪農業ではコロナ禍での生産調整、飼料高騰など外的環境による経営圧迫▽医療関係ではなんとか医師の数を保っているものの、看護師が不足しており、稚高の衛生看護科があるが、定員割れしている状況で、卒業生がこの地域の医療を守ってきたこともあり事態深刻であることなど説明した。