ホタル観察会開く 13日夜上勇知 20~25日頃ピークと阿部会長

 ホタルの住む故郷を作る会は13日夜、上勇知にある施設〝神遊池〟でホタルの観察会を開き、会員らがホタルの淡い光に感激していた。
 昭和30年代、上勇知に多く生息していたヘイケボタルを復活させようと、13年前から神遊池の敷地内で幼虫を少しずつ放流してきた結果、毎年7月になるとホタルが飛び交うようになった。
 観察会には、会員ら20人ほどが参加。午後8時を過ぎて辺りが暗くなり、静かな敷地内にはカエルの鳴き声など響き渡る中、木道脇の草むらからホタルが1頭、2頭と順番に求愛行動で淡い光を放った。
 木道のあちこちで1時間ほど数頭のホタルが光る様子を見た人たちからは歓声が上がりスマホで撮影するなど思い思いの時間を過ごしていた。
 市内に住む70代女性は「ホタルが飛んでいるところを見ることができ感激しました」と喜んでいた。
 木道は暫くの間、誰でも観察できるよう開放されており、阿部勇会長は「ピークは20〜25日頃になると思う。観察する際は光など当てず持ち帰ったりしないよう優しく見守ってあげてください」と話していた。