ホタル住む故郷作る会講演会 名付け親の故平沼さん妻の手紙も紹介

 ホタルの住む故郷を作る会は11日、上勇知の施設〝神遊池〟ギャラリーで講演会を開き西神楽の会事務局長の坂本征文さんがホタルの生態や活動の成果などについて講話した。
 会員活動の一環として開かれた講演会には会員や市民の約20人が参加し、坂本さんの「ホタル復元に夢を馳せて」と題した講話を聴いた。
 北海道に生息するヘイケボタルは、成虫になってから1週間から10日ほどの寿命しかなく、その期間に子孫を残すため求愛活動で光り輝くことなど生態について説明。西神楽の会ではホタルの飼育や放流活動のほか、夏には鑑賞会を行い地元イベントとして盛り上げていることを語った。
 会活動を通して坂本さんは「ホタルはとにかく美しく神秘的で心を癒してくれる生き物。生息地が失われる中、再びホタルが住む場所をと活動しており子どもたちにそのような環境を残してあげたい」と話していた。
 また、稚内の会の名付け親でもある平沼道弘さん(故人)の妻からホタルに賭けた情熱や思いを引き継いで活動を続けている阿部勇会長に感動しているとの手紙が紹介された。