ジェイコブさん活躍 街歩きツアー シンガポール家族もてなす

 稚内和服でおもてなし実行委員会(竹内ひとみ代表)による街歩きツアーで20日、シンガポールからの旅行者7人が着物姿で旧瀬戸邸などを散策した。今回は稚内市の地域おこし協力隊として採用されたジョイコブさん(26)が通訳を担い、竹内さんは「ジェイコブさんのお陰で、しっかりとおもてなしができ感謝しています」などと語った。
 昨年秋におもてなしツアーの案内で、シンガポールなどメディア関係者が稚内で取材し現地の富裕層に向けて作った北海道旅行紹介の映像を見て今回、道内入りしたシンガポールの一家7人(男3)は19日に札幌からJRで稚内入り。20日には着物姿で稚内駅、北防波堤ドーム、北門神社、旧瀬戸邸などを見学し夕方のJRで札幌に戻った。
 旧瀬戸邸では常勤スタッフから稚内の漁業の歴史などの説明をジェイコブさんが通訳し一家に伝え、邸内の和室では本来、行程に含まれていなかったお茶体験を竹内さんがサプライズで用意し7人は日本文化の体験に喜んでいた。
 2月14日に着任後、1カ月余り観光マイスター検定などの資料を見て稚内を勉強してきたというジェイコブさんは地域おこし協力隊としてのデビューに「旅行者を相手に上手く伝えれないことはありましたが、勉強になりました。次に竹内さんと仕事する時にはもっと稚内の事を色々伝えれるよう知識を増やしたい」などと感想を語った。
 ジェイコブさんとの初仕事に竹内さんは「今まで翻訳機を使ってなんとか仕事をしてきましたが、ジェイコブさんのような通訳ができる人と仕事すると伝えられる事が増え、相手とのコミュニケーションがしっかり取れて良かったです」と手応えを感じていた。
 ツアーが始まる前にジェイコブさんを激励し一家を出迎えた稚内市の阿部観光交流課長は「インバウンド誘客に向けてガイドの配置が課題となっている。
アドベンチャートラベルなどの旅行者が満足できるよう受け皿をしっかりやっていきたい」と話していた。

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