市長と増田理事長対談 大谷高60周年 2人とも忌憚なく話す

 大谷高で24日、創立60周年記念事業として工藤市長と稚内信金の増田理事長をゲストに迎えた「職業人と語る会」が開かれ、生徒たちが経験談を交えた講話を聴いた。
 参加した262人の全校生徒を前に工藤市長は、就きたくない仕事の一つに役人を挙げていたが、就職活動をする中で一人っ子だったこともあり(親が心配で)稚内に戻り役人として働く決心をしたこと、その後は仕事を好きになり全力で取り組んできたことで今があることに触れ「民主主義はいいこともある反面、競争社会。チャンスは平等にある中、それを掴むことができるかは一人ひとりにかかっている。勉強や仕事に興味を持ち全力で取り組むことで道が開けます」などと話した。
 増田理事長は、一度経験をすれば怖いものはないとの成功体験、物事に対してその前後の時間軸をしっかりと考えること、どんな人でも失敗は常について回ることなどについて触れ「失敗を恐れるなかれ、不作為の罪こそ恐れよ。世の中に出て大切なのは自分で考え決めて責任を取ることです」などと語っていた。
 このあと、生徒たちからの質問に2人が答えるトークセッションが開かれ、稚内の未来について語り合った。