南極への職員派遣検討中 極地研50年で吉田孝氏:市議会議案特別委

 市議会は30日、議案特別委員会を開き、一般会計補正予算案など審議した。
 南極・北極、地球温暖化などを研究する機関「国立極地研究所」が今年で創立50周年を迎えることから、これまで市職員を南極に派遣し関わりが深い稚内市が研究所の記念事業に100万円を寄付する予算案に関連し、吉田孝史議員(市民クラブ)の「これまで市職員2人を派遣し、帰ってきてからは子ども達への講師としても活躍して頂いた。次の派遣の話はあるのか」との質問に、市川人事厚生課長は今年2月に極地研と稚内市が人員派遣を含めた協定を締結したことを踏まえ「それに基づき、まだはっきりとした事は分からないですが、近い将来、職員の派遣を含めて協議することを極地研と話しをしているところです」と答えた。
 市制施行80年の令和10年に発刊を予定している市史第3巻作成のための委員会立ち上げなど準備経費173万3000円の予算案で、吉田大輔議員(市民クラブ)が市史発刊でコロナ禍の行政の対応、教育分野、市内の動きなどコロナに特化した記録を取り入れる考えはあるのかーと質問。これに対し太田総務防災課長は「内部で検討中だが、市史は稚内市の歴史を語るものなので、コロナの影響や対応などをまとめていくことになるでしょう」と答えた。

抜海駅存廃、先送り きのうの議会で市長

 工藤市長は29日午後の市議会一般質問で、廃止が検討されているJR宗谷線抜海駅について、市で維持管理するかどうか6月末までとしていたJR北海道への回答を1カ月遅らせ、7月末とすることを明らかにした。
 千葉一幸議員(志政会)から住民との意見交換、代替交通手段の検証結果、来年度の判断について問われた市長は、昨年9月からスクールバスへの高校生の混乗を実施したが、積雪期の運行の必要性を考え3月まで延長。4月~5月にかけてクトネベツ、抜海の両町内会と意見交換を行い、町内会側から代替交通の方が利便性が高いという声があった一方、スクールバスでは高校生の帰りの足が確保できないという指摘もあった。
 スクールバスの混乗を延長したこともあり結論を示すまで至っていないとし、JR北海道への回答を7月末まで延長したことを説明し「それまでには結論を得て、議会はじめ関係者の皆さんに説明したい」と述べた。

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