市長所信表明 5つのゼロ・10の約束 稚内底上げの施策断行
4月の市長選・市議選を経て初の稚内市議会は17日開かれ、工藤市長が所信表明と一般行政報告を行った。
市長は4期目市政に当たって「身が引き締まる思い」とし、新たな奨学金制度創設、市役所新庁舎と稚中の改築など前任期中での成果への自負のほどを披瀝し、自身の今市長選の公約にのっとり①保育所待機児童ゼロ②特別養護老人ホーム待機者ゼロ③高校生までの医療費ゼロへのに継続した取組み④子育て世帯の負担ゼロを目指し、全ての世帯の給食費半減⑤ゼロカーボン(温室効果ガスの排出量ゼロ)に取り組み日本の脱炭素の先導役を果たすとし〝5つのゼロ〟を改めて推し進めて行く意気込みの程を語った。
続いて4期目に臨む約束として▽安心できる暮らしづくり①医療と介護の連携による医療提供体制=在宅医療センター=を早急に設置②市民の声を聴いた地域共生社会への実現▽地域資源を活かした仕事づくり①基幹産業の水産・酪農・観光の横の連携を強化②企業と連携した人手不足対策と企業活動が元気になるよう支援▽市民が笑顔の基盤づくり①庁舎建設を核とした中央地区の再生と旧海員会館の後利用など商工会議所と共に賑わいのある南稚内駅前整備への取り組み②空港、港湾、鉄道、道路のネットワーク強化による交通網整備▽未来を担う人づくり①ふるさと教育を充実させ地域課題に臆せず挑戦する〝わっかない人〟の育成②中央小、稚中における義務教育一元化▽市民が誇れるふるさとづくり①宗谷岬、宗谷丘陵周辺の稚内が誇る観光地を官民の力を結集し整備②サテライトオフィスを設置し新しい稚内を全国にアピールし交流人口・関係人口と定住への取組み―の〝10の約束〟について述べた。
続いて佐伯教育長の教育行政執行方針演説はさみ市長は一般行政報告をした。
①コロナの今後のワクチン接種については8月末までに接種し、9月以降に2回目。対象者は医療従事者などエッセンシャルワーカー、高齢者など1万2000人対象。ポートサービスセンターに開設したPCR検査所は5月末で閉鎖し441日間で1万8000人ほどの利用②リサイクルセンターが4月1日供用を始め、作業環境の安全性が向上し循環型社会の構築にも寄与③合葬墓は5月12日から供用開始し、6月16日現在86体の申し込み④昨年度の観光客入り込みは44万8600人数え前年度から153%増えている。行動制限の解除などあるが、市独自の宿泊補助など奏功したもの―など。