稚高・大谷高で278人が万感の卒業式、志を胸に巣立つ 

稚高の第75回卒業式

大谷高の第58回卒業式

 1日、稚内、大谷両高校で卒業式が行われた。コロナ感染防止のため卒業生278人(男118)は、出席者を制限するなどした式に臨み、思い出の詰まった学舎を巣立った。
 稚高では感染予防のため2部構成で行われ、午前10時からの第75回普通科・商業科・衛生看護科の卒業式は、普通科103人(男55)、商業科35人(男18)、衛生看護科22人(男2)の160人(男75)のほか、生徒の保護者は1人だけ出席し行われ、残りの保護者は別室でモニター画面を通して式の様子を見守った。
 マスク着用に関しては生徒の判断に委ねられ7割近い卒業生がマスク着用し出席した。担任教諭から卒業生の名前が呼ばれ、各クラスの代表生徒5人に卒業証書を手渡した郡司慶次校長は「立派に成長した卒業生を送り出すことは大きな誇りです。これから自分に何ができるかを真剣に考え志をしっかり持って自分の仕事や得意な事を通して、目の前の課題に対し一つずつ解決する努力を続けてほしい」などと式辞。熊谷智明PTA会長の「これからの長い人生で夢に向かって自分を信じ失敗を恐れず、勇気を持って果敢に挑戦することで未来は開かれます」との祝辞、生徒会長の八重樫諒也君の送辞に対し、天池亮太君が答辞を述べた。
 第30回専攻科看護科の修了式は午後2時半から行われ、修了生37人(女)に修了証書が手渡された。
 被表彰者次の通り。
 ▽産業教育振興中央会長賞 石舘由唯、寺井楓▽全国看護高等学校長協会賞 後藤あゆみ▽全国商業高等学校協会卒業生成績優秀者表彰 中美月▽稚内商工会議所会頭賞 川瀬紅羽▽普通科特別表彰 三國龍聖
 午後5時半から行われる定時制卒業式では、4年生1人(男)と、3年生で卒業資格を得た4人(男3)の5人が卒業する。
 被表彰者次の通り。
 ▽全国高等学校定時制通信制教育振興会会長賞 永井梁太郎▽北海道同 青山颯来▽栗林育英学術財団研練褒賞 金村颯太
 大谷高の第58回卒業式では、生徒81人(男43)が入場と卒業証書を授与する一部の場面でマスクを外すなど徐々にコロナ禍前の式に戻りつつあった。
 父母や来賓に見守られ入場した生徒たちは供花、焼香など行ったあと、平岡校長から一人ひとりに卒業証書が授与された。
 平岡校長は「3年間進路のために学業などに励んで来ました。これから誠実、直向きさを大切に日本最北端の大谷での思い出を心に留めていて欲しい」などと式辞。続いて吉田幸麿理事長が「卒業生の皆さんは新成人でもあり責任ある行動が必要になる。3年間の学びを活かしてください」などと挨拶。真宗大谷派の木越渉宗務総長、工藤市長、中山亮PTA会長が祝辞を述べた。
 岩間大晟生徒会長の送辞に対し、卒業生を代表し吉田羽奈さんが答辞を述べた。
 被表彰者次の通り。
 ▽真宗大谷派本山賞 中浦慶大▽校長賞 星野ひより▽市長賞 土田陸斗▽私中高連会長賞 高橋沙綾▽皆勤賞 中浦慶大、佐久間晴、遠藤紗来、白田彩音、鈴木礼翔、山岸航太朗、辻本悠稀

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