時の話題 「議員資質」

 去る21日、市議会議員選挙の説明会が開かれた。定数18人を上回ると予想され、選挙戦となる見込みだ。
 全国どの自治体も議員のなり手がいないと言われる中、選挙戦は大いに結構なことだが、どれだけの候補予定者が市議会議員とは何たるかを理解しているのだろうか?
 市が提案する予算案や条例案などの政策案を承認するかどうかは市議会議員(市議会)が決めるもので、予算案など承認されたものを市は行い、否決されれば行えない。
 議会は意思決定機関として二元代表制の一翼を担い、市はそこで決定されたことを行う(または行わない)執行機関である。
 ただ、これだけが議員の業務ではなく、市の行政活動を調査する「調査権」、市の行政運営を監視する「監視権」や「検査権」などの権限を有し、一番の仕事は市民の声(要望)を市政に反映させることになる。
 近年、ブログやSNSで積極的に発信したり報告会を開いて市民、多くの声を集める議員が増えている。
 しかし、中には「ある市民がこんなことを言っていた」と市民の声なのか自身の不満なのか分からない内容を平然と議会の場で質問する。そういった議員に限って報告会など開いておらず、一体どのようにして市民の声を聞き取っているのか不思議でならない。
 市民は自分達のマチここ稚内が暮らしやすく住みよいマチになるために働く議員を求めており、決して後援会など一部の者しか考えない議員は必要ないこと忘れずに選良の覚悟を持って立候補してもらいたいものだ。

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