衛生公社施設オデッセイと隣接するハウス内で厳寒期にパパイヤ実る

 稚内衛生公社の汚泥乾燥燃料化施設オデッセイの熱エネルギーを活用したビニールハウスで、熱帯地域で栽培されるパパイヤなど果実などが実っている。
 2021年から、オデッセイのボイラー熱を活用し、ビニールハウス下のパイプに温水を送ることで地熱を発生させ、通年で温暖な空間を作り稚内では栽培が難しい野菜、花、果物を試験的に育てている。
 昨夏から栽培を始めた2本のパパイヤの木は、半年ほどで3倍ほどの1・5㍍ほどまで成長し、一本の木に10㌢位の果実が3つ実り食べ頃を待っている。
 ほかに当初から大切に育ててきたマンゴーの木は、昨年夏に気温が高すぎたため一部は枯れてしまったものもあるが、残った苗木の中には花を咲かせているものもあり、訪れた人の目を楽しませたいと育てているハイビスカスは白とピンクの綺麗な花を通年で咲かせている。
 2年間に亘りビニールハウスの温度管理や水やりなど世話を任されている根本常務によると、試行錯誤しながら日々奮闘しているとし「冬場は適温で栽培出来ることが分かりました。夏場の温度管理をより気を付けてマンゴーなど稚内では難しい果物を実らせたい」と話していた。

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