稚内労基署12月労災数 コロナ集団感染が要因となり最多の42件発生 

 稚内労基署は、旧ろう12月の同署管内(天塩町、遠別町含む)の労働災害発生状況をまとめた。
 新型コロナクラスター(感染者の集団)により医療保健業で33件あり、都合42件もの過去にない労災数となった。
 具体的には▽橋梁補修現場で防寒のため橋脚周りの足場にコンパネを張付中、梯子を降りようとしたところ墜落し頚髄を損傷(建設業、70代男性。作業見込み不明)▽トラックで交差点を進行中、信号無視した別のトラックに衝突され腰や首など負傷(道路貨物運送業、40代男性。40日)▽ホタテ桁網漁操業で八尺を船内に引き揚げる作業中、八尺が波によって振られ指を船体との間に挟む(漁業、40代男性。27日)▽訪問介護サービス終了後、利用者の椅子を2人で持ち上げ玄関の段差を越える際、前方にいた職員がバランスを崩し尻もちをつき骨盤を打撲(社会福祉施設50代女性。3週)などだった。
 12月末の昨年の労災数は191件(前年123)。55%の66件増加した。
 このうち新型コロナ感染症による労災数は全体の3分の1ほど。 
 産業別内訳。
 ▽製造業 29件(前年12月13)▽建設業 25件(同24)▽道路貨物運送 8件(同5)▽その他の運輸 1件(同2)▽貨物取扱業 1件(同0)▽林業 1件(同4)▽漁業 25件(同24)▽商業 12件(同19)▽清掃業 3件(同4)▽畜産業 21件(同11)▽その他の事業 65件(同15)

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