時の話題 「願う朗報」
プロ野球界は、契約更改や移籍の動きが話題にのぼり、更には来年3月開幕のWBCに大谷翔平選手が参加を表明し盛り上がっている様子だ。
日本高野連が公表した高校野球部員は1982年度11万7千人だった部員は増加を続け、平成になった89年度14万人を突破したが、2014年度17万人を超えたのをピークに翌年度から減少を続け、21年度は13万4千人とピーク時より2割以上減っている。加盟校も16年度まで4000校を超えていたが、21年度は3890校となった。
これは高校野球だけではなく、中学年代も同様で2010年度野球部員は29万1千人、次にサッカー22万人で全競技で野球が最も多かったが、20年度ではサッカー17万5千人、バスケットボール16万人に次ぐ3番目、15万8千人となっている。
少子化の波は全競技に影響している訳だが、野球の部員数の落ち込みは突出しており、専門家によると野球離れはルールが複雑で、それ故に奥が深いのが魅力なのだが、ルールが分からない層が増えてしまうと競技人口だけでなく、一気にファン層も減ってしまう。
「巨人、大鵬、卵焼き」に子どもが憧れた時代は最早、過去の話で、その証しにプロ野球中継は地上波からほぼ消滅した。
そんな暗い話題はさて置き、20年ぶり2度目となる来春の選抜高校野球大会21世紀枠候補校に選ばれた大谷高校。全道大会では強豪校に屈することが多い印象だが、谷校ナインの善行は市民誰もが知っている。
1月27日、稚内市民の歓喜の声を聞きたいものだ。