稚内市議会 泰山鳴動し鼠一匹も新庁舎建設地決まる

 9日午後開かれた市議会本会議で前日の議案特別委員会の審議を経て付託された本年度の稚内市一般会計予算案など21件は原案どおり決まった。
 問題になったのは市役所新庁舎の建設場所を現庁舎より北側に移動し郵便局横にするというもの。
 採決に先立ち佐藤議員(日本共産党)と千葉議員(志政会)が土砂災害警戒区域に、用地買収してまで建設することに疑義を説え、千葉議員は国交省担当者の「望ましくない。あらゆるリスクに対処した最善の場所とすべきだ」との言葉を披瀝し「費用面でも最少となるようするのが行政の役割でないのか」などと途中、声を詰まらせながら反対理由を述べた。
 この議案に対しては特別多数議決(議長含め出席議員の3分の2以上の賛成が必要)という稚内市議会でも稀有な採決方法を取った結果、反対したのは日本共産党の佐藤、中尾議員、志政会の千葉、相内議員の4人で、原案通り可決された。
 道教委に対する「これからの高校づくりに関する指針を抜本的に見直し、すべての子どもにゆたかな学びを保証する高校教育を求める」請願と意見書を採択した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です