及川文子さん連続入賞 全国短歌フォーラムで奨励賞に輝く

2年連続し入賞した及川文子さん

 長野県で開催された短歌の祭典第36回全国短歌フォーラムin塩尻の一般の部で、今年4月に新設された短歌愛好者の「つむぎ短歌会」に所属する富岡5、及川文子さん(71)が奨励賞に輝いた。
 今年は「電話」を題詠に全国の愛好者から1889点の投稿があり、及川さんが「今は無き実家の電話番号がふと浮かんでは流れゆく雲」と詠んだ短歌が選ばれた。昨年は最優秀賞を受賞しており、2年連続で入賞した。
 実家で過ごした若かりし頃や結婚し、引っ越したあとも電話を掛け母とのやりとりをした実家の黒電話の思い出と共に、今はもうない実家の電話番号から時代の移り変わりをを詠んだ及川さんは「2年連続での受賞はとても嬉しい」と喜びを語っていた。
 第12回の頃から毎年欠かさず投稿してきた及川さんは「今年は新しい会も設立され、先輩たちから短歌のことを学び、少しでも近付けるよう努力を重ねて行きたい」と意欲を燃やしている。
 年々、短歌を詠む人が減っていることからつむぎ短歌会では会員を募っている。毎月第一土曜日の午前11時から勤労者会館で活動しており、見学など歓迎している。

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