抱腹の一夜過ごす 北門神社で柳家さん喬さんの落語独演会
古典落語の柳家さん喬さんによる落語独演会が7日夜、北門神社社務所で開かれ、来場者は巧みな話術に惹き込まれていた。
相沢食料百貨店創業100周年記念事業として、柳家さんと30年以上親交がある相沢の福間敏彦営業部長らでつくる「稚内さん喬を聴く会」が主催し、2020年以来2年ぶり4回目となる落語公演会には落語好きの市民60人余りが集まった。
柳家さんは寝言を言う旦那とどんな夢を見ているのか気になる妻など色んな人がどんな夢を見ていたかを追求する「天狗裁き」、宿屋に汚い身なりで泊まった一文無しの若い男と宿屋の主人が勘定の催促などする「抜け雀」、休憩を挟んで相沢百周年に因んで「百年目」を披露した。表情豊かに情景が頭に浮かぶ巧みな話芸に観客の笑いが絶えなかった。
演目の前後に、50年以上前に初めて北海道に来た旅の話しや2018年のブラックアウトの時、初めて稚内で独演会を開いたことなどを振り返った柳家さんは「稚内や中川、浜頓別などで公演できるようになり本当に有難い。旅をしながらの公演で人との繋がりに感謝し、この地域を第二の故郷ように思っています」と話していた。
家族3人で訪れた中学1年生の女子生徒は「話しも面白かったですが柳家さんの表情に引き込まれてて見ていました。楽しかった」と笑顔を見せていた。