大泊港駅と対馬丸再現した模型を藤建設が寄贈 日向寺さん制作し樺太記念館に

 稚内~大泊(現コルサコフ市)を結んでいた稚泊航路の発着駅だった大泊港駅と、初代の稚泊航路船「対馬丸」などの模型が稚内樺太記念館に新たに展示され、訪れた旅行者や市民の目を惹きつけている。
 藤建設の創業者・藤田幹夫さんの祖父・大長さんが対馬丸の機関長を務めていたこと、会社が今年で創立70周年を迎えたことを記念し、模型作りが趣味の日向寺和裕さん(67)=藤建設営業部長=が鉄路と航路で北海道と樺太を結んでいた歴史を広く知ってもらうため大泊港駅の模型を実物の500分の1のスケールで作った。
 稚泊航路が来年で100周年を迎えることから、昨年秋から1年をかけ模型を完成させた日向寺さんは「樺太にあった三井鉱山から内地への石炭の積出港として大泊港駅は役割を果たしてきました。50万人の樺太住民の生活を支えた稚泊航路を見ることで当時の様子を知ってほしい」と寄贈に当たって話ししていた。
 全国旅割で稚内を訪れ、樺太記念館に立ち寄った大阪からの旅行者は模型を見て「船や駅など当時の様子を再現されているようなので、細かい部分の精巧さは凄いですね」と見入っていた。

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