クルーズ発着の可能性も 日本海にぎわいネットワーク開催
日本海にぎわい・交通海道ネットワークinわっかないが6日、サフィールホテル稚内で開催され、シンポジウムで日本海側のクルーズ船観光の可能性などについて講話を聴いた。
日本海沿岸の港湾がある自治体や港湾管理者などで構成されるネットワークで、交流拡大や地域の国際化など発展を目指し活動している。道内では6年ぶりに開催された。稚内では4回目。
総会に続き開かれたシンポジウムに参加した関係者や市民80人を前に、工藤市長が「港湾問題に関心が高い人が参加している。国際的なクルーズ船やカーボンニュートラルのトップランナーの一つである企業の話を聞いてほしい」などと挨拶。続いて国土交通省の遠藤大臣官房技術参事官が祝辞を述べた。
クルーズと風力発電をテーマにした講演では、コスタクルーズ日本・韓国営業本部長の小早川隆信氏が「世界のクルーズ動向と日本海側港湾の可能性」、ユーラスエナジーホールディングス国内事業第二部長兼稚内支店長兼札幌支店長の加藤潤氏が「道北地域の風力発電事業の現況と稚内港の利用状況について」と題し講話した。
小早川氏は日本海側でクルーズ船を運航させる場合、国内の北から南まで距離は長いが、文化や風土の違った土地に一日で移動できることが強みになるとし「海外のターゲット層を明確化し港湾にストーリー性を持たせた旅にすることなどで可能性が広がる。寄港地だけでなくハードルは高いが発着地として受け入れることで港の利用も増える」などと話していた。