時の話題 「三角折り」
ホテルや飲食店などで見られるトイレットペーパー先端の三角折りとして米国の消防士が緊急出動のために始めたなど諸説あるが、清掃済みの合図としてマニュアル化されている施設もある。
三角折りされていると取りやすいし、どこか清潔な感じがしてしまう。次の人のために三角折りしている人も増えている。
しかし、最近コロナ禍ということもあり、この三角折りがSNSで話題になっている。
「素手で折るのは不衛生」「病原菌の拡散」「個人が折るのは用を足した後だろう」などとコメントが書き込まれており、調査すると実に6割もの人がこの三角折りを不快に思っているというのだ。
実は7年ほど前、病院の共同トイレの利用でノロウイルス胃腸炎が約20人に院内感染する事例があり、病院がトイレットペーパーを三角折りにしないよう貼り紙をした。
日本では、公衆トイレや一般家庭まで一般化されているが、欧米では基本的にホテルのトイレだけで行われている。
そんな賛否ある三角折りだが、トイレットペーパーがカットされるたびに、自動的に先端が三角折りになった状態で出てくる機能付きトイレットペーパーホルダーが国内メーカーで開発されたようだが、普及へのハードルは高いことだろう。
公共施設などのトイレで利用した人が三角折りをすると、清掃員が清掃済みか分からなくなってしまう。
我々は、次の利用者の感染リスクを考え、見栄えを気にせず何もしないでさっさと個室から出ること心掛けたいものだ。