感染拡大の収束見えず 保健所、振興局が緊急メッセージ発出
原田稚内保健所長は2日、管内の新型コロナウイルス感染状況を発表した。7月の3連休以降、感染拡大し収束への見通しが立たずお盆を控えていることから感染予防の徹底を呼び掛けた。
7月26日〜8月1日までの新規感染者は337人おり、1日現在の自宅療養者443人宿泊療養3人、入院している人は32人いる。
直近1週間の10万人当たりの感染者は前週454・5人を上回る546・9人と過去最多を更新しており、高止まりの状況が続いている。
原田保健所長は「発熱外来を受診している人が増えており、医療従事者の感染なども見られ厳しい状況にある」とし、2日付けで宗谷総合振興局と稚内保健所連名の緊急メッセージを市町村などに発出した。
メッセージでは、爆発的な感染収束への道筋が見えない状況にあり、医療・福祉関係の感染者や医療機関での集団感染事例が複数発生し医療体制への負荷が増大している。
お盆などの帰省に伴い感染リスクが高まることが予想されることから、飲食時など会話の際のマスク着用、混み合う場所での換気など従来の感染予防のほか、帰省などで高齢者に会う場合は予めPCR検査を受けることなど求めている。