寒風晒し棒鱈作り うろこ市が富士見地区で納屋掛け

 富士見地区の干場で棒ダラの乾燥作業が行われている。
 雪融けが進み、干場に積もっていた雪の除雪作業を終え、25日から納屋掛け作業を始めた「うろこ市」では、稚内や根室など道内各地で水揚げされた10㌔近くある真ダラを下処理し、中央地区の倉庫で一時乾燥したものをトラックで富士見地区の干場に運び納屋掛けし更に乾燥させる。
 このあと3カ月間、寒風にさらしてタラの旨味を引き立たせ、5月後半には水分を抜いた棒ダラを稲とビニールシートで覆う〝稲倉〟と呼ばれる最終仕上げで熟成させ、初夏にかけて東北や関西に出荷する。
 北海道の近海で獲れた鮮度の良いマダラを使用し、風が強い稚内で手間をかけ製造された棒ダラは、最高級品として取引され、京都などの高級料亭などで煮物として食べられている。 

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