ポートサービスセンターにコロナ検査所開設 木下グループと稚内市
住宅販売や介護事業を手掛ける木下グループ(東京)が12日、道内では初めての行政連携型の稚内市指定新型コロナ検査所をポートサービスセンターに開設した。
稚内市が映画「北のカナリアたち」などの撮影に関わっていた木下グループと協定を結び開設場所を提供。
同グループとして国内92番目、道内5番目となるコロナ検査所は無症状で感染不安を感じる人が対象で唾液を使ったPCR検査(1900円)は翌日までに、鼻の粘膜を採取する抗原定性検査(1600円)は約30分後に結果が分かり、メールで知らせる。専用のウェブサイトを通じた完全予約制で、希望検査日の5日前から受け付ける。
オープンを前に、市役所で行われた開所式で、工藤市長が「宗谷管内で感染者が増えている状況にある。少しでも市民の皆さんの不安を取り除けるよう活用して頂きたい」などと挨拶。木下直哉社長が「高齢者施設などで相次いでいるクラスターを防ぐためには早い段階での検査と定期的な検査が重要であり、市民の皆さんには安心して生活を送ってもらえるよう利用してほしい」などと述べた。
この検査所での一日の検査人数はPCR90人、抗原30人の120人。開設初日は90人(PCR85人、抗原5人)の予約があり、午前10時のオープン後、事前予約していた市民が訪れ、窓口で検査キットを受け取ったあと、会場内のブースで唾液鼻の粘液を採取して受付に提出していた。
開設は3月末までだが、コロナの感染状況を見て延長する場合もある。
営業時間は火曜~土曜(当面は日曜日も営業)の午前10時~午後4時まで。
道によるPCR・抗原検査(無料)実施中の今月20日までは検査料が無料となる。