時の話題 「スマホ症候群」
歩いていてもテレビと見ていてもスマートフォン(スマホ)を操作しながら歩いている若い人を見掛ける。筆者の時代の情報媒体と言えば新聞・テレビ、雑誌だったが、今ではスマホが主流を成し、カメラの役割もある。
歩くだけなら未だいいが、車を運転していても操作する人がおり事故でも起こりゃしないかと余計な心配をしてしまう。
確かに便利な、というより生活も勉強も何もかもスマホ無しの世の中が考えられないほど席巻している。新聞も書籍も取って代わられるほど定着してしまい、筆者のよう所有してない人間は気後れするほどの勢いである。
昔の電車など車中の様子は、朝の出勤時なら大方が新聞に目を通していたものだが、現在はスマホ一色と言っても過言でないほど同一化してしまった。
情報入手だけでなく友人らとのSNS交換やクイズ応募、ゲームなどでき時空を超えた行動ツールとして愛用者は手から離せない状況にあるようだ。
小社もスマホに対応しHPを公開し電子版を発行(無料)しており、ある意味、スマホ症候群に対応した情報発信をしているが、元々、紙文化の代表格と言ってもよい新聞業にとって紙に印字された記事や社説を見てもらう事を主眼しているので塩足りずの虚構さを個人的に感じている。
昔ながらのガラケーを持つ筆者だが、不便さを感じることは全くなく、高額なスマホ使用料に対し格段に安いこともあって満足している。
記者は足で稼ぐ精神に程遠い感のするスマホ文化。症候群まで行き着き案じている。