管内被害4100万円 オンラインで鳥獣対策協議会開く

 宗谷地域野生鳥獣対策連絡協議会が8日、オンラインで開かれ、関係者が被害状況報告を受け今後の対策について協議した。
 オンラインで出席した国、道、市町村の関係者28人を前に、宗谷総合振興局の村上くらし・子育て担当部長は「管内での昨年度の野生鳥獣による農林被害額はおよそ4100万円と、前年度と比べ2300万円減少しているが、引き続き対策が必要です」などと挨拶。このあと、道から管内の野生鳥獣による農林被害額4100万円のうち、エゾシカによるものが2200万円(前年度3700万円)あるとし、捕獲数は稚内市957頭など管内全体で4528頭を数え、過去5年間で最多だったとの説明があった。
 令和2年度のヒグマ被害はデントコーン、牧草など401万円(同1092万円)だった。
 アライグマによる管内の農業被害額は478万円(同466万円)と若干増え、捕獲数は平成21年度以降、最多となる2080匹を数えた。
 この被害状況を踏まえ、エゾシカの捕獲目標数を定め捕獲対策の実効性を高めることで各地での対策に活かしていくこととし、アライグマ対策としてメスが捕獲された場合に繁殖を防ぐため、周辺でのメス・オス限らず集中的な捕獲に取り組むべきであるとした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です