水産加工などに曙光 7~9月期 稚内信金景況調査 10~12月も低調続きそう

 稚内信金は、稚内市など宗谷管内10市町村と天塩、遠別、雄武3町にある中小企業の景気動向調査結果をまとめた。9月1~7日まで職員が192社に面接聴き取りした感触調査で、7~9月実績は建設業除き前年同期に比べ改善傾向示すも、製造業以外は軟調に推移したとしている。
 全業種では売上額DI値マイナス5・2(前年同期対比32・1㌽上昇)、収益DI値マイナス10・9(同26・4㌽上昇)と大幅に上昇した。
 製造業は水産加工を中心に大幅に改善し受注額プラス28・6(同77・2㌽上昇)、収益プラス14・3(同54・3㌽上昇)と大幅に改善。なかでも水産加工プラス53・3(受注額)と受注・収益とも改善する一方、食品部門は受注マイナス22・2、収益同33・3と低調だった。土石・石材は受注・収益ともプラス50。
 建設業は受注マイナス17・6(前年同期対比8・8㌽低下)、収益マイナス26・5(同3㌽低下)と、ウッドショックなど資材高騰で痛手を被った。
 卸・小売業は売上額マイナス9・8(同28・7㌽上昇)、収益マイナス7・8(同23㌽上昇)。食料品、衣料品、燃料部門が改善する一方、自動車販売(売上マイナス50)、スーパー・コンビニ(同40)、建築資材(同20)と悪化した。
 サービス業は、売上額マイナス18・4(前年同期対比44・9㌽上昇)、収益マイナス18・4(同44・9㌽上昇)。業種別売上額DIは▽旅館・ホテルマイナス31・6▽クリーニング同33・3▽自動車整備プラス12・5▽福祉・介護変わらず▽飲食店マイナス50。
 運輸業は売上額0・0(同30・8㌽上昇)収益マイナス38・5(同7・7㌽低下)。
 10~12月期の見通しは、売上・受注・収益とも前年同期より改善傾向を示すも依然として低調な見通しで、特にオフシーズンに向かうサービス業は新型コロナウイルスの影響を懸念し厳しい予想をする事業者が多かった。

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