潜水士めざし2度目の挑戦 稚内海保の後藤直人さん
「海猿」と呼ばれる海上保安庁の潜水士を目指す稚内海保警備救難課の後藤直人さん(29)が29日午後、北防波堤ドームで開かれた潜水研修参加希望者選抜予選会に挑んだ。
海難救助のスペシャリストといわれる潜水士になるためには、広島県呉市にある海上保安大学校で1カ月に亘る養成訓練を受ける必要があり、その前の第一関門として年内に道内海保から志願した予選会成績優秀者を集めた選考会が第一管区海上保安本部(小樽)で開かれることから、それに向けて稚内海保では唯一、後藤さんだけが選抜予選会に挑戦した。
ドーム内で行われた体力テストでは懸垂や腹筋、1500㍍走など5種目を測定。今回の結果を元に小樽での選考会に参加できる。
釧路海保に勤務していた24歳の時に1度チャレンジするも選考会で選ばれず、今回2度目の挑戦となる後藤さんは「腹筋など4種目は思い通りにできましたが、1500㍍だけは目標タイムをクリアできなかった。先ずは選考会に進み潜水士に向けて頑張りたい」と話していた。