時の話題 「踏襲では限界が」
稚内市社会福祉協議会(市社協・宝来2)に自立生活支援センターなる機関がある。先週、他紙に折り込まれたチラシを見ると「家計のやりくりに困っている」「借金が多くて悩んでいる」「仕事がなかなか決まらない」「こころの病や病気になって働けなくなった」とあらゆる相談に応じ、相談料は掛からず「ひとりで悩まず、まずご相談ください」とあった。
社協、市はじめ、医療機関、法律事務所、NPO等々と連携し問題解決に向けたサポートをさせていただきます―と、行政、民間挙げての支援を謳っているが、何か欠落しているのではないか。
市社協は末尾に宗谷総合振興局と稚内市の委託事業と記載しており、如何にも委託事業ゆえに社協に裁量権が無いよう牽制しているが、実態はどうなのだろうか。
周知するには市内の家庭に満遍なくチラシが行き届かなければならず、折り込み媒体選択は慎重にした方が宜しかろう。
折角、社会のため良い事をやろうとしても一部にしか周知されないなら絵を描いたモチに等しくなる。だからこそ取り分け宗谷総合振興局は道の新聞社協会加盟に捉われない効率的かつギブ&テイクの精神(相身互いの精神とも言う)が必要となるだろう。
好き嫌いは別にし、どのメディアがより有効な媒体になるかを踏襲でなく三人寄れば文殊の知恵になるがごとく熟考が必要になる。
仕事完遂にはいかに効率かつ迅速にするかが肝所となる。旧態依然の考えで仕事をやると中途半端になりがちなので御用心を。