警戒感くすぶる 7~9月 信金景況調査 4~6月改善するも軟調
稚内信金は、4~6月実績と7~9月見通しを景況レポートとしてまとめた。
6月上旬、稚内など宗谷管内10市町村と天塩、遠別、雄武3町にある企業193社(回答率100%)に聞き取りした感触調査で、全業種平均の4~6月期実績は売上DI値マイナス6・2(前年同期対比43・5㌽上昇)収益DI値マイナス8・8(同37・8㌽上昇)と大幅に改善したものの「総体としてはやや軟調」と分析した。
業種別では▽製造業=受注額DI値マイナス14・3(同40・0㌽上昇)、収益DI値マイナス14・3(同25・7㌽上昇)。収益は土石・骨材50・0、水産加工マイナス33・3、食品マイナス22・2。
▽卸・小売業=売上額マイナス9・6(同44・2㌽上昇)、収益マイナス19・2(同19・3㌽上昇)。収益は自動車販売16・7、食料品マイナス33・3、建築資材マイナス20・0、衣料品マイナス25・0、燃料マイナス14・3、スーパー・コンビニマイナス36・4。
▽サービス業=売上額6・1(同81・6㌽上昇)、収益4・1(同81・7㌽上昇)。収益は自動車整備25・0旅館・ホテル15・8、クリーニングマイナス33・3、飲食店マイナス12・5。
▽建設業=受注額マイナス11・8(同2・9㌽上昇)、収益マイナス14・7(同11・8㌽上昇)。収益は総合工事マイナス4・3、設備工事マイナス36・4。▽運輸業=売上額マイナス30・8(同15・4㌽上昇)、収益マイナス23・1(同30・7㌽上昇)。収益は一般旅客マイナス25・0貨物マイナス22・2。
経営上の問題点は①売上(受注)の減少②人手不足③工場機械・店舗狭小老朽化④商圏人口の減少⑤競争の激化。
7~9月期見通しは売上額0・0、受注額17・4、収益マイナス8・8と盛業期を迎える中、収益が改善し前年からは改善傾向にあるとはいえ、新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞への警戒感は依然くすぶっているとしている。