時の話題 「五輪強行開催へ」
きょうの小欄では最初、土曜日に掲載した末広緑地公園の場所や広さなど誤った事の陳謝について書いたのだが、文章の出来が悪く書き直すことにした。
そう決めたもののテーマが急に思い当らず苦慮したのだが、これまでも再三再四書いている東京五輪について触れることにする。
国民大多数の開催中止・延期論に耳を塞ぎ政府は予定通り7月23日から開催しパラリンピックへと2カ月余り〝世紀の祭典〟を開催する方向に大きく舵を切った。菅さんはじめ五輪・パラ関係者はワクチン接種がここに来て本格化し、感染者も全国で一日1700人台まで減ってきたことをよりどころにしているようだが、東京の一日の新規感染者が300人以上なのが気にかかる。
個人的には全国の一日感染者2500人以下、都道府県別では250人を下回るのを安全ゾーンと踏んでいるが、300人超えの東京都はゾーンを上回っており、しかも東京を中心に五輪を開催するというのだから専門家始め良識ある国民誰しも指摘するよう今の状況で開催するならリバウンド(感染再拡大)の可能性はかなり高いと言わざるを得ない。
どうしても開催しようとするのは分からぬでもないが、全くもって無理筋以外の何ものでない。
東京から遠く離れた稚内に住んでいても危機感あるのに東京など首都圏に住む人達の危惧の念は計り知れないものがあろう。開催中に感染者が増えたなら緊急事態宣言発出も止むなしと西村大臣は牽制しているがパンデミック再来した場合、どう責任取るのか。