天北堆

 「ハマナスは北へ行くほど美しい」とは言い得て妙で無粋な堆子でさえ美しさは分かる。年のせいもあるのか、花を愛でる気持ちを最近ちょっとだが理解できるようになった◆先日、義理の甥の法事があり甥の妹になる姪が遺影の前に飾られた花を見て「花がたくさんあるとね」と花に囲まれた兄に思いを寄せていた◆脇目を振らず走って来た人生だが、野に咲く花、空にある月や星いわゆる花鳥風月を愛でるようになった。若いうちに気づけば違う人生を歩んだも知れない。悔やんでも後の祭りですがね。

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