恵北の赤れんが通信所B棟裏側壁が雪で損傷 堅雪散策会で見付かる
稚内市歴史・まち研究会による堅雪散策会が20日、恵北の稚内赤れんが通信所敷地内で行われ、会員10人が老朽化が進む通信所建物の傷み具合などを確認した。
昨年はコロナの影響で中止され、今年は感染防止のため一般参加者を募らず会員だけで実施された。参加者は建物の周辺約800㍍を1時間に亘って散策し、A・B両棟の裏側に回って雪の影響による建物の破損状況などを見て回った。
今冬は大雪だったことから雪の重みにより以前から亀裂があったB棟裏側の壁で、地面から軒下の部分にひびが入り、1㌢ほどの隙間ができているのが見付かった。
建物が直ぐに倒壊する恐れはないが、富田伸司会長は「これ以上ひびが広がらないよう鉄筋などで補強したい」と話していた。
天候にも恵まれたためB棟裏側の高台から利尻富士を眺望することができた。
会員からは「10年以上も散策会をやっているが、今年は今までで一番の眺め」と満足していた。