時の話題 「巣ごもり犯罪」

 コロナ禍が長く続くことで巣ごもりが増えDV(家庭内暴力)や児童虐待など粗暴犯が増加している。稚内署管内(稚内、猿払、利礼3町)でも昨1年間の粗暴犯が前年から11件増え39件に。全体の犯罪発生の35%を占めている。
 DVや児童虐待が増えている事に幾ら自宅に居る時間がコロナ禍により増えているとはいえ夫や父親の総じて情けない男が多いのは恥ずべきことである。
 男というのは女性を守り子どもを庇護しなくてはならないのにコロナによって仕事を辞めたのか、雇い止めにあったのか知らねど、家の中で苛々した感情が高じてしまい本来は守らなければならない妻や子どもに手を掛けるというのは誠に嘆かわしい限りだ。
 児童虐待に関しては昨年4月、児童福祉法の一部が改正され、体罰の禁止など子どもの権利擁護が厳格化された。それまで日常的にあった子どもを叩くなど躾と称する親の行為が後を絶たないことから厳罰化することでネグレクト(食事を与えないなど)含め被害にあっている子どもを救おうというもので時宜を得た改正だ。
 家にこもって気分がムシャクシャするので弱い立場にある妻や子どもに暴力を振るうというのは以ての外の事であり、暴力を振るった男どもは大いに反省せねばならない。
 社会にも家庭にも上下の関係が存在するのは完全否定するものでないが、家庭内の他人に見えない所での暴力沙汰も今は警察として取り締まらなければならず、民事不介入から一歩も二歩も前進した警察のあり方に諸手を上げて賛成したい。

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