時の話題 「あす2万号」

2万号達成の社長としての感慨と今後の在り方については明18日掲載される稿に譲るとして此処では「時の話題」らしい筆致で記すことにしたい。
大昔、「けんか太郎」と称された御仁が東京におったが、筆者の若い時分(今でもそうだが)は誰かれとなくよく喧嘩したもので、自分で言うのも何だが手に負えない所があった。元々の性格に上塗りし過度な正義感によるものと信じたいが、今、客観的に考えると直情径行型ゆえの頭に来たから喧嘩していただけだったようだ。
この向う意気の強さで人生を歩んで来たとはいえ必要以上の他人との諍いは自重した方がよく、今の歳になっても収まらない性格には自分でさえ手を焼いているところだ。
新聞社の仕事について大方の人たちは「誰でも出来る仕事でないので」と弁護してくれるが、御地蔵さんのように道端にあり人間界の様子を見守るという役割もあるのを忘れてはならない。若い時分は地蔵論を否定していたものの、最近は「それも善しかな」と思うところもある。
創業者の前田彰翁はじめ先輩諸氏によって紡がれてきたプレスの精神をないがしろにすることなく在り来りながらやって行かねばならないと思っている。
個人としてはあと何年、論陣を張れるか分からぬが、読者の皆さんに支えられた現有の後輩たちがしっかりやってくれるものと信じている。
厳しい状況だが3万号、4万号めざす覚悟であり、読者の皆さんとクライアント(広告主)なくして出来ない目標なこと改めて肝に銘じている。

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