夏ナマコ漁始まる 稚内漁協市場に桁引き、磯回りとも大量上場
稚内漁協の夏ナマコ漁が解禁された16日早朝、磯船、桁引き船が出漁し、稚内漁協市場に大量のナマコが上場された。
曇り空となったが、風も弱く波も穏やかとなった16日、着業する桁引き船40隻が一斉に出漁。午前7時半過ぎに帰港した船から200㌔の漁獲制限いっぱい水揚げされたナマコが市場に次々と上場され、漁協職員が計量作業などに追われていた。
桁引き船「第八てっちゃん丸」船長でナマコ部会の池野恵吾会長(63)は「型も良く上限いっぱい採れて良かったが、春漁の時は価格が例年より3割ほど落ち込んだ。この分だと夏もコロナの影響は避けられない」と話し、別の船の漁師は「ナマコはいっぱいいるが、値段が安すぎる」と渋い表情をしていた。
宝来~ノシャップ前浜の漁場では、午前5時から出漁した磯船20隻余りが採取合戦を繰り広げていた。
恵山泊漁港内で漁をしていた漁師は「前日の雨の影響もあって海が濁り見えにくく量は少ない。水温も温かくなって来ているのでこれからの漁に期待したい」と話していた。
夏ナマコ漁は8月中旬まで行われる。