コロナの経済対策重点に 6月議会開会 市長が一般行政報告

 市議会6月定例会が15日から開会。補正予算案7億225万円など議案30件が上程され、初日は工藤市長が一般行政報告した。
 新型コロナウイルス感染予防で登壇者が質疑や答弁を行う壇上には透明なアクリル板が設置されるなどコロナ対策された中、市長は新型コロナウイルス感染症拡大への対応、みどりスポーツパーク開設の2項目について報告した。
 稚内市感染症対策本部を中心に庁内挙げて感染阻止に全力を挙げてきたこと、感染者3人が市立稚内病院を退院したことなどを報告した市長は「市民の皆さんの協力によって一人の感染者も発生していないことは、市民生活の次の段階への移行にとっても大変心強い限りです」と述べ、道の休業要請に応じて市の独自対策として実施している事業者への休業支援は10日現在で41件1230万円を支給。国民一人当たり10万円支給される特別給付金は12日現在で1万6600世帯分の31億8000万円が支給済みであるとし「今後は感染状況を慎重に見極めながら国や北海道の観光を始めとした経済刺激策と足並みを揃えつつ、疲弊した経済の回復を応援する対策に重点を置いた取り組みを進めたい。市民の皆さんには長い間、大変なご苦労をお掛けしていますが、新北海道スタイルの定着を意識しながら、新しい日常生活と経済の活性化に取り組んでいきますので、一層のご協力をお願いしたい」と述べた。
 新型コロナの影響で供用開始が伸び5月30日にオープンしたカーリング場については実業団チームの「コンサドーレ札幌カーリングチーム」の強化合宿が予定され、11月にはパシフィックアジアカーリング選手権大会の開催が正式に決定するなどを報告し、10月にはパークゴルフ場などにも対応できる人工芝を整備した多目的体育館が完成することに「気候や天候に左右されることなく様々なスポーツを楽しむことができる。多くの市民の皆さんの利用を期待しています」と述べた。

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