稚内市などコロナ警戒強める ルースキー出張公演中止

会場入りする前に消毒するツアー客

 新型コロナウイルスへの感染が道内で広がっていることを受け、稚内市は警戒を強めている。
 日本国内での感染者が増えて以降、庁内に連絡会議を設置し国内での感染状況の把握、予防対策などを進めている稚内市では、国や北海道の状況などを見ながら対応を進めておおり、市内で感染が確認されれば対策本部などを設置し警戒を強めていくとしている。
 道内で感染者が増えていることを受け、稚内観光協会では人が集まる観光イベントなどで、消毒液の設置など予防策を徹底。23日はお迎えバスツアー向けに行われたラジオ公開録音の会場で、出入口付近に消毒液を設置し参加者は手を消毒してから会場に入っていた。
 協会では、稚内サハリン館で公演しているルースキー・テーレムによる市内幼稚園や老人福祉施設への出張公演をコロナウイルスの影響で中止した。
 現在、行われている冬のイベントに関しては感染状況を見て予定通り行っていくか検討していきたいとしている。

「家庭での対策求める コロナウイルスで教育局」
 鈴木知事と道教委が24日、全道の保護者に対し学校での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのメッセージを発表したのを受け、宗谷教育局は管内の市町村教委から学校を経由し各家庭に注意を促した。
 それによると、24日夜から毎日、子供の体温測定をし、発熱や風邪の症状が見られる場合は学校を休ませ健康観察するよう協力を求めている。
 市内の学校関係者によると、25日に保護者向けに発表内容を記載したプリントを配り周知するという。
 小中学校ともに卒業式などは今のところ(25日午前中現在)は開催内容などに変更はないが、今後の道教委の方針を待って判断したいとしている。

「感染相談あり検体も送る 振興局報道懇で開示」
 宗谷総合振興局は25日、定例報道懇談会を開き、道内で流行が拡大している新型コロナウイルスの宗谷管内の予防策について注意を呼び掛けた。
 朝倉局長は、1月22日~2月21日にかけて管内住民から感染への不安、医療機関からは検査対応などの相談が39件寄せられているなどと説明。管内での感染者は今のところないものの、道立衛生研究所に検体を送っていることなども明らかにした。
 今後の感染拡大防止のため不特定多数の人が集まる行事の延期や中止を考えて行きたいとの方針を示し、新型コロナウイルスの予防策として手洗い、アルコール消毒液の使用、人混みを避けることなど改めて注意喚起した。
 稚内保健所の志子田健康推進課長によると連休明けの25日になって相談件数が更に増えており、検体を送る件数も増えそうだとし、マスク着用、手洗いの徹底など先ずは予防することを呼び掛けている。

「きょう夕方に開催かを判断 稚高卒業式」
 3月1日に卒業式が予定されている稚高は25日夕方に開く会議で予定通り開催するかどうか判断することにしている。

「大谷高の卒業式は予定通り」
 大谷高は、3月1日午前10時から第55回卒業式を行う。
 新型コロナウイルス感染の影響は少ないと判断し予定通りに式を行う。

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