人物点描「地域を元気にしたい」 地域連携DMOで市場調査担う中井達也さん

 わっかない観光活性化協議会の中に設置する地域連携DMO準備室でマーケティング業務を担うためANA総合研究所から出向している中井達也さん(50)は「地域が観光で元気になるよう活動をしていきたい」と抱負を述べた。
 出身は大阪府池田市ANAグループの旅行商品部門で旅行会社と連携したツアー造成、販売など営業に30年に亘り携わってきたが、全国各地の観光地を見てきた経験から稚内を中心とした宗谷6市町村が連携した地域DMOで旅行者の動向、来訪者の満足度を調べるマーケティングの責任者として出向してきた。
 昨年11月から東京と稚内を行き来しているが地域連携DMO候補法人の登録を予定している4月からは事務局の稚内観光協会の常勤職員となる中井さんは「稚内は日本のてっぺんという他にはない優位性があり、宗谷岬周辺に広がる宗谷丘陵は北ヨーロッパに似た景観など素晴らしい観光素材がある。マーケティングで宗谷に訪れる人が何を求め何が魅力なのかをしっかり見極めて効果的な情報発信ができる観光戦略を立てるよう仕事に取り組んでいきたい」と語り、DMO化に向けては「今は外国人旅行者の北海道に対するニーズは高いが、世界に地域の情報を発信するのは一つの組織だけでは難しいものがあり、地域資源の魅力を集約し発信するのがDMOで、しっかりと支えて行きたい」と話していた。
 趣味はゴルフだが、常勤になる4月以降は釣りでも始めたいと新天地での生活に期待を寄せていた。

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