勤医協医院が講演会開く 公立病院の再編・統合公表受け
道北勤医協宗谷医院など主催の医療講演会が2日午後、文化センターで開かれ、将来の地域医療について考えた。
国が全国の公立病院などで診療実績が乏しい病院の再編・統合の必要性などを発表したことを受け、地域で安心できる医療体制を考える機会にと開いたもので、市民140人を前に、道北勤医協宗谷友の会の田中俊美会長の「地域医療を守るため皆さん頑張っている中で厚労省の発表は理不尽なもの」などとの挨拶のあと、NPO法人医療制度研究会の本田宏副理事長=写真=が「病院がなくなる!どう守る地域医療」と題し講演した。
本田さんは病院の再編問題などに触れ「命を守る厚労省が公表したことには驚いている。北海道は広く、医師不足がより深刻なのにほかの県と同じように扱うべきではない」とし、先進国に比べ医療費の自己負担が高い日本は国が医療費に予算を充てず大企業への減税やムダな事業にお金をかけすぎだと指摘していた。