時の話題 「報道管制」
先週あった利尻の女子高生のフェリーからの飛び降り事案は、新聞、テレビばかりか逸早くインターネットでも流されたというのに管轄の稚内署が詳細は道警本部にと言うので電話すると「先ず取材申し込みをしてもらい(取材)項目を事前に伝えてほしい」と広報担当者。メールやFAXなど高速通信の時代になっているのに道警の旧態依然とした対応には呆れてしまった。
この事案というのは家の事で家出し稚内に居た高校生を稚内署の警察官が利尻の家に連れて行こうとフェリーに乗せ港に到着しようかという時、いきなり海に身を投げたもので不可抗力ともいえる事案だったが、道警が広報を仕切り(道警記者クラブに入っていない)小社などが不便を強いられた。
ネットで流れ小紙記者も事案は把握していたのだが「警察に取材し正しく裏を取りたい」とする真面目さが仇となり、その日の紙面への掲載が見送られることになった。
道警で面倒な手続きをする前に稚内署で事実関係を教えてくれたなら問題ないと当方思うも「道警本部で」(稚内署)、「取材の申し込みを」(道警広報担当)では埒開かず、結局、小紙の電子版・ホームページユーザーの期待に応えられない破目になった。
今回の件については電話で道警に苦情申し立てをしたが、苦情を聞くだけの担当者は「上には伝えます」と言うだけだった。
道警は何を懸念しているのか。報道管制する事なく国民全てに公けにするよう心掛けるべきだろう。国民の知る権利は憲法にも保障されている。