時の話題 「プロの厳しさ」
野球、テニスなどスポーツ選手だけでなく将棋も囲碁などプロの世界は厳しいものだ。我々市井に暮らす人間だって生きるか死ぬかの事もあり、全くもって人の世というのは魑魅魍魎が跋扈すると言っても差し支えないほど己の力だけでは抗し切れないものがある。
その天の力によるものを筆者は暫々、天運と称しているが、成功するのも挫折するのも運任せと言ったら語弊あるも多かれ少なかれ人生とはそんなものであろう。
先日、プロ初登板初勝利を上げた日ハムの吉田輝星選手について「天北堆」で「プロの世界は厳しいですよ。夢々浮かれなかれ」と言外に書いたところ、道新の「卓上四季」に比べ優しさなく「不安だけどがんばってほしい」と書けなかったんですかなどと、お叱りのハガキを戴いた。
あなたは熱烈な輝星ファンなのでしょう。そして純真なのでしょう。ヘソ曲りの爺に楯突いてきた真っ直ぐな気持ちには敬服しますが、プロはそんなに甘いものではございません。幾ら頑張っても結果を残せなければ排除されるという非情な世界なのです。
いかに秀れた能力のある人でも大成するのは簡単なものではありません。イチローでさえドラフトは確か4位指名で、新人の頃は振り子打法を当時のオリックスの土井監督(巨人V9戦士の一人)に完全否定されるも仰木監督に見出されスター選手の道を歩み大リーグの年間安打数の記録を打ち破るなど金字塔を樹てたのです。
吉田投手がエースになるには努力は勿論、天運も必要だということだ。プロは厳しい。