時の話題 「幻の稚内店」
2日前の朝刊各紙に大黒2にあるパチンコ店の「稚内に誕生し19年。ありがとう」などと書かれたチラシが折り込まれていた。このチラシを見て「あの出来事(事件)から20年以上の年月が過ぎたのか」と感慨に浸った。
その出来事とは、冒頭のパチンコ店が進出して来る数年前に起きたもので、当時「パチンコひまわり」を全道展開する札幌の業者がはまなす1にあった製材会社跡に稚内店をオープンすべく準備を進め警察(公安委員会)に営業許可申請をしたところ、国道はさんで向い側にある児童遊園から距離で100㍍以内にあり風営法に違反するので却下され営業できず裁判沙汰にまでなった「ひまわり事件」の事である。
当時の地元パチンコ店が社会福祉法人と結託し〝児童遊園〟という児童福祉法に則った公園を造り出店を阻止したのだ。
裁判は長引き結局、和解で幕引きしたものの、地元店のイメージダウンは免れず、何やかやしているうちに〝誕生19年店〟が間隙をつき出店し、その後、はまなす地区にも全国チェーン店がオープンしてしまい地元店は現在2店(事件当時は8店)にまで減ってしまった。
この事件に関しては小紙も記事にしたが、札幌にある「北方ジャーナル」誌も追及したことから全道的な話題になった。
このチラシを見て往時の事を想い起こしたという訳で、今更だが月日の流れの速さには抗うべくものなしといったところか。
幻のひまわり稚内店は東京の会社に売却されたが、現在、放置されたままにある。