午後６時まで延長　８月末まで無休　コロナ検査所　稚内での感染拡大受け

　宗谷管内で新型コロナウイルスの感染拡大を受け、稚内市はポートサービスセンターに開設中の新型コロナ検査所を5日から開設時間を延長させるなど検査体制の強化を図る。
　介護事業などを行う木下グループ（東京）と共同で設置し2月12日から開設しているコロナ検査所は、市（健康づくり課）によると、7月末まで延べ５０００人以上の利用があり、そのうち8割が市民。7月上旬は一日当たり平均20件ほどの利用だったが、7月の3連休後に宗谷管内で感染者が増えて以降、先週２６日には過去最多の１１０件の利用があるなど平均１００件以上の日が続いている。
　感染者が増えていることを受け、今月14日までの2週間程度を感染予防強化期間と位置づけた取り組みとしての検査所体制強化を図り、これまで午前10時～正午、午後1時～4時までとしていた開設時間を5日から午前10時～午後6時まで（土日祝日は午後4時半まで）に延長し、8月いっぱいは無休で開設する。
　検査するにはインターネット専用サイトからの予約が必要。予約が難しい人へのサポートとして、予約操作の手順を書いたチラシを市役所や図書館など市内公共施設などに置いており、稚内信金各店舗や事前予約に限りａｕなど携帯ショップ（事前予約に限り）で来店者に予約操作をサポートしてもらえるよう協力を要請している。
　道民に限りＰＣＲ検査１９００円、抗原定性検査１９００円の検査料は今月末まで無料となっており、市の担当者は「高齢の方などに会う前、旅行や帰省など出掛けた後など感染に不安がある時に利用してほしい」としている。
　発熱などの症状がある人や家族で陽性になった人がいる場合には検査所での検査は受けられない。