時の話題 「亀虫とクマ」

 けさ会社で亀虫の話題になり女性が「何十匹もの塊になり冬の間も生きるんですよ」と教えてくれた。
 社屋が山際にあり草木が多いこともあるのか、つい1週間ほど前まで頻りなし亀虫が現れ駆除するのに少なからず時間を要した。その前まで結構暑い日があり窓を開放していたので闖入してきたのだろう。「臭いのよね」と社員は言うが五感が衰えてきている筆者はさほど感じないもののブーンと飛ぶ時の気持ち悪さはヘッピリ虫(カメムシの別名)とはいえ侮れない。
 ところでこの秋、全国各地でクマの住宅地への出没が相次ぎ襲われた人の中には亡くなった方もいる。識者はエサになるドングリの実が不作で食べる物がなく人家にまで来ているのだろうと言っているが、クマと人里の緩衝地帯が狭まったこともあるのだろう。住宅開発が山近くまで及ぶ一方、山里をエサ以外の理由で追われたクマがエサ求め闖入して来ているのでないのか。
 ドングリの実の不足は2年前にもあり親グマと共に人里に現れた子グマが成長し人との遭遇を恐れずやって来ているのではとの説もある。いずれにしても物騒な出来事であり住宅地での銃による駆除が市町村判断で可能になったこともあり駆除数も増えている。
 専門家の話ではクマは利口な動物で過去の経験を活かす行動を取るそうだ。適応能力=順応性が高いということでワナ捕獲や銃殺駆除は止むを得まい。
 人間はこれまで自然界と共生しながら生きてきたが、野生動物がこれまでの生活圏を守れないなら強硬手段止むなしか。

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