時の話題 「物価高騰に断」
7月20日参院選後の政党間の主導権争いが決着する方向にある。公明党の連立政権離脱表明を受け更に混沌したと言うより泥沼化した政界だが、日本維新の会の連立入りが濃厚になった。
立憲民主党、国民民主党、維新の会の野党間の政権樹立を望んでいた人達にとっては「つまらない」結果になるようだが、今の日本の社会経済状況を鑑みる時、野党政権よりは増しな政権になりそうな自民党主体の方向に基軸を据えるのが得策であろう。
政権が代われば―と淡い期待を望む国民にとっては残念に結果になりそうだが、物価高の世の中を早急に沈静化せねばならず先ずは「めでたし」というところか。女性初の内閣総理大臣になりそうな高市早苗氏の手腕を見守りたい。
何処も彼処も物価高騰にあって看過できないのは食卓インフレの異常なる進展だ。テーブルに載るコメやパンコーヒー、牛乳、ハムなど肉類のほか調味料も上がり、依然から高止まりしていた魚類は一段も二段も高騰してしまった。この中には値上げするに至らないモノさえ便乗している向きもあり、時代劇に登場する悪徳商人を想起させる。
国民生活を3カ月も置いてきぼりにした政治が実行せねばならないのは物価高を沈静化させることである。高騰に見合う賃金アップよりは燃油の暫定税率廃止、社会保険料引き下げは勿論だが、短い期間に何度も値上げする企業の実状を把握し値上げが適切かを判断し行政指導もしくは行政処分などで対処すべきで国の権限の強さを発揮するべき時だ。


