時の話題 「今月の三水会」

 今週あった三水会例会のスピーチについて書かせていただく。海自稚内分屯基地分遣隊の秋野朝治隊長が「軍事の情勢」と題し北朝鮮、中国、ロシアの情勢について話した内容である。
 北朝鮮の国防費に占める割合は15・9%。深刻な経済的困難に直面しているのに拘わらず軍事費への重点的配分は変わらないとし、核開発も核兵器を弾道ミサイルに搭載するための小型化も追求し開発計画を進めている。
 22年以降、日本列島を越える短距離弾道ミサイルと幾度も発射すると共に、極超音速ミサイルを開発するなど大型弾頭かつ長射程化も進んでおり米国本土も射程内に入っているとし、北朝鮮船舶による瀬取りの事犯も確認されているとした。
 中国の24年度国防費は7兆7249億円で、1994年から30年間で32倍にも達し、この予算の中に軍事研究分は含まれておらず実際の軍事費は膨大なものになるとした。 核弾頭保有数は500発を超え30年度までに一千発保有することもあり、中国機の日本領土への領空侵犯が昨24年に初めて確認されたとした。 
 ウクライナ侵略するロシアと北朝鮮の連携は強固になっており兵士とドローン、砲弾などの北朝鮮からの提供によって戦線で優位にあるとした。
 秋野氏曰くスピーチした内容は防衛省が明らかにしているもので聴く筆者など三水会員も驚くことはなかったが、自衛隊関係者からの話なので市井の我々とてうかうかしていられない思いが募ると共に現実、猶予できない状況になっていることを実感した。