時の話題 「セルフ155円に」

 政府の元売り各社への助成金によりガソリン価格がこのところ急激に下落している。稚内にあるセルフGSの1㍑価格は155円まで下がった。
 1㍑100円台~130円台を知っている筆者としては物足りない価格だが、今後への期待を含め安値傾向にあるのは歓迎する。
 広大な北海道だからだけではなく車社会の世の中にあってガソリン価格は食料品に次いで関心事であり、安ければ「旅にでも行く」かという気分にもなりその訪問地での宿泊、食事、土産などでの影響は大きく、観光業にとってのメリットが出てくる。
 その逆に高ければ「家で我慢するか」とお金が回らない状況になり、加えて食料品高は生活をエンジョイするどころか、栄養さえ十分に摂れず健康状態を悪化させてしまい病院通いになり、かえって出費を増やす。
 ガソリンばかりでなく軽油が下がると2024年問題の労働時間規制もあって塗炭の苦しみにある運送業界にとって朗報といえ、経済上向きにも寄与し、二、三方どころか多方面に経済循環という好結果をもたらす。
 政府が新方式の10円分値下げを企図した助成を何時まで実施するか判明せぬも二重課税のトリガー条項凍結解除に向け野党が動こうとしているのは歓迎すべきことだ。凍結が解除されれば1㍑25・1円の上積み課税が無くなるので、仮にガソリン基準値を1㍑175円とすれば150円まで下がることになる。国会議員の皆さんには高額歳費に見合った仕事をせねばならない。
 種々不満は尽きないが、油下落は助かる。