週末雑感
お盆で2日間休刊したこともあって今週は長かった。台風や熱帯低気圧によって雨の日が続いた上に猛暑の道外に比べると格段に過ごしやすかったが、人間にとって大事なのは気の張りようでそういう意味では腑甲斐無さが残る1週間だった。
自民党と立憲民主党のトップ選前段に関心が集まり米国大統領選にも耳目が集まっているが、夏の甲子園大会の決勝戦が行われ京都国際高校が初めて制覇し、プロ野球はオリックスに3連敗した日本ハムがロッテに3連勝し9月のロッテとのCS戦を優位に運んでいるのはファンの一人として好事ではあった。
少年~青年にかけ娯楽が少なかったこともあるが世紀の二枚目俳優のアラン・ドロンの死は一抹の寂しさを覚える。出世作となった「太陽がいっぱい」は何度見たことか。名優ジャン・ギャバンと共演した「地下室のメロディー」、ジャンポール・ベルモンドとの「ボルサリーノ」、リノ・バンチェラとの「冒険者たち」、三船敏郎との「レッド・サン」など数々の名作を残しており、筆者はそのほとんどを見た。青春の一ページであった。
一つの作品でスターになる俳優は少なくなく「エデンの東」のジェームズ・ディーンなどもそうだが、アラン・ドロンの場合、1960年代~70年代にかけて休みなく作品に出突っ張りという希代の役者であった。
二枚目ゆえの浮名も多く3人の子どもに恵まれるも晩年は不遇だったとの話を聞く。
恵まれない少年・青年期を過ごしながら天運をつかみ天命に導かれたドロンさんの冥福を祈る。