中澤さんに漁業など学ぶ 来市した慶應大学生

 地域医療の課題など調査するため来市した慶應義塾大学医学部などの学生15人が21日、稚内市民観光ボランティア会員の中澤和一さん(76)から稚内の観光や漁業、歴史などを教わった。
 中澤さんは初代観光ボランティア会長の経験から稚内市の観光スポットや魅力などを話し、底引き船員OBで作る稚内海友会会長という立場としても漁船員時代の体験、宗谷地域の漁業などについて説明し、モールス信号で名前の打ち方を学生に教えた。
 「稚内で観光に来る方々にお勧めはなんですか」と学生に問われた中澤さんは「稚内は夏、涼しいことが一番です。稚内から外国のサハリンが見えることや色々な魚が食べれるのを皆さんに薦めたい」と話し、漁船員を引退してからの第2の人生として「稚内の漁業の歴史を後世に伝えていくことが私の使命でもあります」と語っていた。