実用化向け実証実験 電動キックボード ベース宗谷で無料貸出し

 個人旅行者向けに観光情報の発信やレンタルサイクル事業などを行う宗谷岬のツアーセンター「BASE SOYA」で、電動キックボードを貸し出す実証実験が行われ、利用した旅行者が周辺散策で活用している。
 新たな観光の足として期待されている電動キックボードの実用化に向けて、宗谷シーニックバイウェイルート運営代表者会議が9月末まで2台用意し実証実験する。バッテリーの関係で1日2人までの利用となるが、3時間程度無料で貸し出している。
 実証コースとしてベース宗谷をスタート地点に①宗谷丘陵などを回る12・8㌔のコース(60分)②白い道を折り返す18㌔のコース(1時間30分)③白い道や宗谷丘陵などを回る20・3㌔のコース(2時間)を利用者に勧めており、今月1日からレンタルを開始し、実際に白い道へ行った体験者からは「スピードもそれなりに出て、気持ち良かった」と好評だった。
 埼玉県からの男性グループは周辺を散策し「東京では気軽に借りることができ、観光の足として観光客、都民にも電動キックボードは活用されています」と話していた。
 体験走行後は利用者へアンケート調査を行い、実用化に向けて参考にする。
 宗谷シーニックの中場直見代表は「新たな観光コンテンツとして実用化していきたい」としている。