時の話題 「雨の盆入り」
雨の盆入りとなったが、寺院や聖苑は墓参りする人が絶えない。年中行事とはいえ今生かされているのは先祖のお陰とする心持ちにより霊を慰める。雨が降れば傘を差せばよく日常の煩わしさに比べると大したものではなく雨によって自分が洗われた気分になろう。慰霊と言うより感謝の気持ちが日常より高じるのが盂蘭盆なのかも知れない。
台風や熱帯低気圧がゴロゴロし、おまけに南海トラフ地震情報とあってはこの時期の移動も落ち着かないものがあるだろうが、重なる15日は終戦の日であり先祖の霊を慰める心持ちは増す。
国際的にはパリ五輪が閉幕するもウクライナ、パレスチナのガザ地区の戦火に終わりが見えず、テレビで人々の、特に子ども達が負傷し医療機関に収容される光景を見るにつけ愚かな指導者たちの顔がフラッシュバックする。皆、好々爺なのだろうが、戦火を介しての彼らは悪魔に見えるから不思議だ。会社と家との顔が違うかのように「不条理」という言葉が浮かんでくる。
北見から孫娘2人が訪れ筆者以外の妻らは振り回されている。何だかんだと言いながら休む暇なく御飯など作る様子を見ていて思うのは孫以上に振り回したのが筆者だということだ。でも年月が流れ夫婦2人の存在が息子に孫に受け継がれている現実を見る時、帳消しになればと願う。
お盆で一服したあとは政治も経済も今年の集大成に向け走り出し岸田氏は総理の座を守れるのか、乱高下した株価はどうなるのか。そして稚内は。焦らず推移を見守るしかないというのが実感だ。